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耐震 トルコ大地震と4号特例
COLUMN
2023.02.16

トルコ、シリアで起きた大地震において建築物の耐震性に疑問を持たれた方も少なくないと思います。

元々は組積造(トルコではレンガ等を積んだ上に床版だけ鉄筋コンクリート)が多かったと聞くこの地域の建築。

とてつもない活断層があるのになんでそんな構造?と思いましたが流石に近代ではちゃんとした耐震基準も存在していたようです。が、、、

比較的新しい建築も崩壊しています。

なんで?と思っていたらビックリするニュースが飛び込んでまいりました。

日本とは事情が違うにせよ地震のない国ではないトルコにも明確な耐震基準はありました。

その基準を厳格に順守していれば(少なくとも新しい建物は)崩落していなかった。かどうかは分かりませんけれど、

驚いたのは、一定の金額を支払えば耐震基準を満たしていなくても見逃してくれると言う行政処分の免除が行われてきたと言うニュース。

お金払えば耐震基準以下の建物建てられるって、、、、、どう考えても納得いかない。

当然ながらその処分免除をしていたのは国です。

はァ?  って思ってます。

地震は常に弱者を狙い撃ちにします。(中越地震、中越沖地震で実際に見てきた感想です)

トルコ、そして支援の届きにくい状態であるシリアの方々が温かいベッドで眠れる日が一日も早く来ることを願います。

 

そして、日本の法律改正に伴う「4号特例の縮小」。

詳しい事は後日に回しますが、特例廃止ではなく特例縮小。

実質的には廃止だと考える方も居られるようですが、

ボク的には、手ぬるい。そう思っています。

日本に建つ“すべての”建物に構造計算を義務付け、審査対象にすべき。

地震大国なのですから当たり前の話だと思っています。