お知らせと社長コラム

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記憶の住処(すみか)を守るために
COLUMN
2023.10.16

新潟県長岡市、自社大工のいる工務店

稲垣建築事務所、稲垣です。

 

社名のせいなのか小さな工事はしないと誤解されてしまう事が多いのですが弊社、なんでもやってます。

新築もちろんですが

増築、フレーム(外枠)は変えずに内部だけのリフォーム、耐震改修、断熱改修、

介護リフォームやら、解体工事、減築も。

便器等の設備機器入替、屋根外壁の張替え塗り替え。

おおよそ全てのニーズに対応できますし、自社に大工職人が居るからこそ

そのスピード感には自信があります。

 

写真のお宅は

・フレームを変えずに内部の間取りを変更

・耐震補強

・2世帯住宅の殆どの設備機器を入替

・外壁張替え

・リフォームしない部屋も含めて全てのサッシを取替

と、比較的工期を要する内容でした。

 

工事前には、男手が足りないというご相談を受け、仮住まいへの引っ越しも弊社がお手伝いし、

その仮住まいも弊社が用意している仮住まい用のお部屋に引っ越していただいています。

(家賃は頂かずに光熱費だけご負担いただいています)

御契約前の下見の際に畳と下地を剥いで床下の状態を確認させていただきました。

解体時も案の定湿度が高め。お施主様がわかっておられた箇所の他にもシロアリによる蟻害も認められています。

何ごとも、現況把握と想定。

想定さえしておけば慌てる事はまったくありません。

 

コチラのお宅の床下は何故か床下換気口が人為的に塞がれていました。

そのせいで床下の湿度が高めだったのですが、

床下の空気を攪拌する機械をぶら下げて、今度からは強制的に空気を動かすこととしています。

 

元々、亡くなったおじいちゃんは板金屋さんを営んでおられて

お付き合いのあった大工さんに建ててもらったとおっしゃっていた家。

すごくしっかりした造りでした。

でも、どんなにしっかりした造りでも、見て、手を入れないと痛んできます。

 

気になる所があればお声がけください。

見るだけでも構いませんよ。

ボク等が拝見したからと言ってどうしても弊社に工事をご下命してください

と、いう事ではありません。

記憶と一緒に末長く今のお住まいを維持管理していくお手伝いが出来れば幸いです。

本格解体前の居間としてお使いだった和室の天井。

ところどころ黒っぽい筋状に汚れたように見えていると思いますが

これ、室内側が汚れているわけではなく

天井板の裏に“桟(さん)”として打付けられたベニヤのアクが染み出してきているのです。

室内側からどんなに拭いても落ちません。

こうなってしまったら、色を着けて塗装するか、張り替えるしか選択肢は無くなります。