新潟県長岡市、生まれ変わったら材木屋か木こりになりたい稲垣建築事務所の稲垣です。
弊社のお手伝いするお宅の床は基本的に無垢のフローリング。
無垢のフローリング屋さんと話をしていると、果たしていつまで無垢のフローリングが存在するのか、、、
不安になったりもします。
つい先日もレッドパイン(欧州赤松)の無垢フローリングの今の価格を問合せしたところ
弊社が頻繁に使っていた頃の倍?いやもっとか。2.5倍くらいの価格でした。
もしかしたら10年後、無垢のフロアでいつでも手に入るのは国産の針葉樹(桧、杉)だけになったりするのかも。
フローリング屋さん自体も徐々に無垢フローリングから挽板フローリングに重心を移すようなこともおっしゃっていました。
挽板フローリングと言うのは合板の表面に2~6㎜くらいの本物の木を張ったものです。
突板フローリングと呼ばれるものが表面単板1㎜以下なので、
挽板フローリングの方がよりホンモノ感は出ますが、やっぱり無垢がいいなあと思います。
(挽板フローリングの方が寸法安定性は上なのですが)
で、無垢のフローリングにも色々種類があります。
もちろん厚さや巾も様々です。
(余談ですが関東圏のマンションリフォームでは巾58㎜とかの巾狭フローリングが人気らしいです)
今回ご紹介するのはもっと根本的なところ。
フローリングの長さ(国産針葉樹は除く)の多くは1820㎜で作られているものが多いです。
それは尺貫法(関東間)の6尺(1間)の寸法が1820㎜だから。
↑ワンピース(OPC)【写真はオーク】
1820㎜の長さが繋いでありません。1820㎜で一枚です。
当然ながら一番高価となります。
↑乱尺とかランダム(RDM)とか呼ばれます。【写真はヒッコリー】
1枚が300㎜~1820㎜のモノが1ケースに入っていて、
その組み合わせで長さ1820㎜になります。
写真の短辺方向の目地部分で板がわかれています。大工さんの張り手間は掛かります。
↑ユニ(UNI)【写真はリングア(イエロー花梨)】
予めフローリング工場で短い板を1820㎜になる様にジョイントしてあります。
樹種によっては節の出方や濃淡がバラバラになり、派手に見えたりもします。
一昔前はUNIが一番安かったのですが、昨今はそうでもなく。。。
と言うかそもそもOPCのフローリングが取れる木が少なくなってきたので
OPCフローリング自体が少なくなってきたことと
RDMは施工性(早さ)が求められる現場では嫌われるので
行きつく先はUNIになるのだと思います。
UNIのフローリングも樹種を間違えなければとても綺麗ですよ。
無垢の良さを知っているのは実は子ども達。
決してスピリチャルな事を言いたいわけではなく
子ども達はホンモノの木の気持ちよさを知っている。小さいけれど体が知っている。
お客様のお子さんを見ているとそう感じます。
写真はまたまたプレーリーホームズさんから無断で借りてきました。