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秋田杉柾柱を羽目板に~ジャパニーズレッドシダー
COLUMN
2023.12.28

新潟県長岡市、

自分のデスク廻りをキレイにすると大掃除が終わった気になり、

途端に作業スピードが落ちてひんしゅくを買う稲垣建築事務所、稲垣です。

本日で現場は仕事納め。(事務所は29日午前中までやってます)

仕事納めに柏崎の材木屋さんまで秋田杉の柾柱を持ち込みました。

先代(まだ存命)が棟梁を務めていた時代、長岡市内のお住まいは

2間続きの和室(もちろん真壁)が当たり前にあり、和室の柱として節の無い柾柱を使っていました。

多くは秋田天然杉。(たまに吉野杉)

天然杉と言うのは官木(かんぼく)とも呼ばれ

多くは国有林から伐採された年輪の細かい(=柾目の細かい)杉。

その天然杉の殆ど赤味の柱。今はあまり手に入らない様です。

そんな貴重な秋田天然杉ですが、真壁和室が無い=需要が無いという事になります。

2間続き限定で言えば、、、恐らく15年位お手伝いしていないし

真壁和室と言うくくりでも2年はお手伝いしていません。

 

待っていても需要が増えるわけではないので

今回、思い切って羽目板に加工してもらいます。

レッドシダーがウッドショック以降高いので、ジャパニーズレッドシダーとして

弊社のお手伝いするお宅の壁や天井に生まれ変わります。

まあ、先代の想いを無碍にも出来ないので、極上の柱を加工するのは止めておきました。

歳を重ねたせいか、最近は板目より柾目の方が上品で惹かれます。

年数経ってますので少し日に焼けていますが加工すれば元々の杉の赤味の色になります。(無垢のいい所)

昔は4寸角(120角)と言っても125角くらいの大きめに製材されていました。

↑の写真、上下さかさまに乗せたわけではありません。

木の根元を上に、枝の方を下にして保管しています。

そうでないと根に近い部分から水分を吸い上げてしまうので。(使うときは根の方を下にしますよ)

 

ちょっと遠慮して56本。

まだあるんですよね~。もっといいヤツが。。。