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しつこいようですが最低の基準の話
COLUMN
2024.02.08

新潟県長岡市、気が付けば2月も約1/3が過ぎ去り

歳を重ねれば重ねるほど1日、1週間、1か月、1年のスピードが早くなります。

寝ていても寝返り3回で朝になっている気がしてなりません(そんなわきゃない)

 

能登半島地震が起きたからか、お打合せに中に以前より耐震に関するお話が増えているような気がします。

耐震に関して物凄く誤解されている側面があります。

「新築であれば能登半島地震位では倒れませんよね?」と。

慎重に、正しくお答えするなら

『一般的にいうなら、1回の地震では倒れないだろうけれど

2回目の大きな地震では倒れないかもしれませんし倒れるかもしれません』

としか答えようがないのが本音です。

 

耐震等級(1月17日のblog)の話の繰り返しになりますが

建築基準法を守ってさえいれば耐震等級1です。ですので新築住宅で耐震等級1以下はあり得ないです。

(建築基準法違反になりますので)

建築基準法第1条にはこの法律は「最低の基準」だという事を謳ってあり、それを前提とした法律です。

では耐震性に係る最低の基準とはどんなカンジなんでしょう?

数百年に一度程度の地震(震度6強程度)に遭遇しても倒壊や崩壊しない

数十年に一度程度の地震(震度5程度)では住宅が損傷しない

これを前提にしています。

昨今、数百年に1度程度の地震がアチラコチラで起きている事は置いておいて

建築基準法が求めているのはあくまでも人命確保。

【震度6強の1回の地震に遭遇しても倒壊崩壊しないけれど、きっと損傷はするね。】

程度の基準なんです。

そして大地震が繰り返し起こる事も最低の基準である建築基準法では想定されていません。

 

しつこいようですが

その地域地域で考え得る「最悪の想定」をした上で、より上の耐震等級を目指すべきと思っています。

そして繰り返し地震の想定も。

断熱性も大事。カッコいい外観も大事。設備機器だって大事。予算だって大事。

でもご家族の命を守る住まいにすること以上に大切な事なんて無いと思ってます。

 

最近やたら目にする“耐震等級3相当”と言う文言。

決して耐震等級3相当なんて信用したらダメですよ。

相当ってなんだよって話です。(# ゚Д゚)プンスカ