パウ・パトロールって言うアニメをご存知ですか?
カナダで作られた幼児向けアニメなんです。ワンちゃんが主人公なんです。
Youtubeで孫とそれを見ているとそれぞれの名前を教えてくれるわけです。
単純なストーリー(当たり前)なので展開は読めるのですが
何故か孫が見飽きて他の遊びを初めても見続けてしまうじぃじ、
新潟県長岡市、自社大工の居る工務店、稲垣建築事務所の稲垣です。
主人公たちの名前を何回教わってもその都度間違えるので┐(´д`)┌ヤレヤレ みたいな顔されます。
住宅業界では大昔から使われている“本体価格”又は“坪単価”は
一体どこまで含むのか、含まないのか問題を勝手に終わらせたいと思っています。
と、その前に。坪単価に意味はあるのかを先に論じましょう。
先に申し上げますと、坪単価に意味など無いです。
各社、理念や思想、仕様がバラバラなので、金額が安ければそれでいい方以外にはあまり大きな意味は持ちません。
(本当は金額優先の方にとっても全幅の信頼をおける数字ではないのですが)
例えばフローリング。30坪の家で玄関、浴室、階段を大雑把に除くとフロア面積は27坪。
(水回りもすべてフローリングだと仮定)
現在ボクの知る範囲で一番安いフローリング(建材フロア)は6500円/坪。
逆にボクの知る範囲で一番高いフローリング(希少種無垢材)は170000円/坪。
その差163500円/坪。27坪分のフローリングが必要なワケですから合計4414500円。
その差額を30坪で割ると147150円。それだけの坪単価の差額が出ます。フローリングだけで。
と、まあ、物凄い極端な例を挙げていますので浮世離れした話になってますが
でも、そう言う事なのです。仕様が変われば当然価格は変わります。
意味はないけれど「エイヤっ」と大雑把な価格を出すための各社それぞれの経験値からくる価格。
くらいの感覚で思っていますし、実際そうだと思います。
物凄くアバウトな予測価格程度で思っていた方がいいと思っています。
昨今は少なくなってきたと思いますが、
本体価格や坪単価に照明器具や網戸が入っていないケースも未だにあります。
タイムリーに本日聞いた話では総額1500万円契約の家が最終的に2700万円請求されたなんて話も聞きました。
資材高騰のこの時代、30数坪の家を1500万と言うのも異様に安いと思いますが
その金額で契約しておいて最終的に2700万円請求されたと言う話は信じがたいですがどうやら本当みたいです。
では本体価格は?
プランが決まっている規格住宅等だったらその本体価格は信用できるかもしれません。
でも自由設計を謳うのに30坪プラン○○○○万円とはならないはずなんです。
だから多くの自由設計規格住宅は○○○○円~、と~が付くのも仕方ないのかもしれません。
だって何も決まっていないのに本体価格(総額)は出せないでしょう。

おっと、坪単価や本体価格に対する愚痴を述べる回では無かったです。
どこまでを含め、どこまでを含めないか。
ココすら各社バラバラなので更に分りにくいモノになっています。
ボクはこう思っています。
各社仕様がバラバラでも構わないと思いますが(だからこそのアピールポイントにもなり得ますので)
公に表明する価格ですので本当はハウスメーカーさん、ビルダーさん、工務店とも
同じものが含まれ、同じものが含まれない状態でないと一概に比べられません。
坪単価とか本体価格と言う言葉が一般化している現状、
意味はない、なんてばかりも言って居られません。
大して信用できない坪単価や本体価格だけれど、それを使うなら
せめてその会社の商圏内のどこで建ててもその金額になる。と言う金額を謳うべき。
でも実際は無理なんですよ。どうしても価格に含められないものがあります。
だからこそ、本体価格の他に、付帯工事とか別途工事と言う名目が必要になります。
例えば
・地盤改良工事費
・水道加入金
・水道宅内引込工事
・ガス工事
この辺は敷地状況が変わると金額が大きく変わります。
敷地が変わると変動する項目は本体価格や坪単価に含められないですよね。
(含まれている方が変だと思っています)
ましてや
・造成費
・駐車場土間コンクリート
等のいわゆる外構工事も一概には算出不能です。
外構工事を本体価格等に居れている会社さんは無いと思っています。
更には
・エアコン
・カーテン、ブラインド類
・設計費
・確認申請手数料
この辺をどう考えるかによっても金額は変動します。
敷地が変わると金額も変わる項目は含めるべきではない。
含めてしまう方がクライアントの為にならない。
そう思っていますが、どう感じられますか?

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