今年の春先、お客様の土地の空地(庭にするつもりも何かに使うつもりもない空地)に
防草シートを施工させていただいたのに、塀の際から(防草シートの隙間をかいくぐって)
雑草がすごい勢いで伸びているのを発見しまして、除草剤を撒き、それでも心配だったので
土地利用的にも庭にすることはまずありえない、かつ、
ご近所様へのご迷惑になる可能性はゼロと判断した為
除草剤により枯れた草を抜いた後、塩化カルシウム(塩カル・冬場の道路凍結予防材として撒かれるもの)
を防草シートの下に撒いて来ました。地面が強アルカリ性となるため雑草は生えなくなります。
が、雑草だけでなく他の植物も生えなくなるし、建物の際ですと塩害で建物を傷める可能性があるので
お庭に塩カルを撒くのは止めておいた方がいいですよ。
と、前置きが長くなりがちな
新潟県長岡市、最近もう一度1級建築士資格学校で登壇したくなっている稲垣建築事務所、稲垣です。
ボク、1級建築士の大手受験予備校の(隠語で)N、Sと呼ばれる両方に在籍していました。
トータル32年間。すっごく苦しかったけれどそれを凌駕して余りある楽しさで、半ば趣味でした。
離れてみて頭をよぎるのは合格した受講生の顔ではなく残念ながら不合格になった受講生の顔。
今なら「こんな伝え方の方が響くのかもしれない」「このタイミングでここを矯正出来ていたら・・・」
数年のブランクはあるけれど今ならカリスマ(自分で言う・(笑))と呼ばれていたあの頃を越えられる気がする。
と、本気で思っています。まあ、体力的には無理ですけど(´;ω;`)
1級建築士試験に合格された元担当受講生の中には「建築家」と呼ばれるようになっている方もいます。
もう20年位前の担当受講生の方から突然LINEをもらいました。
「この写真の天井は何ですか?」と。↓
これはパドックと言う木の羽目板(はめいた)だとお伝えすると
「メーカーはどこですか?」と聞かれました。
あぁ、そうか。そう言う事か。
無垢の床、壁や天井に張る羽目板も、メーカーが作っているもの。と言う刷り込みががされているのです。
殆どの無垢フロア、無垢羽目板も既製品っちゃ既製品です。
メーカーさんが樹種と寸法を決め、定価をつけて売るのだから。
ただ、無垢ですから同じものは絶対に二つとない既製品。という事になります。
でもね、無垢フローリングや無垢羽目板も全て既製品なのかと言うと、そんなことないんですよ。
天井に使ったパドックの羽目板は床にも転用できるように13㎜で作ってあります。
そう、この材料は弊社で角材から造ったのです。
メーカーさんが売っているのもでは無いので手に入りません。
言われてみれば正真正銘「唯一無二」ですので本当のプレミアムなのかもしれません。
床でも羽目板でも(無垢であることが前提)、
木が有って、木が乾燥していて、唯一無二の物が欲しいなら作ればいいのです。
弊社でこれまでオリジナルで床や羽目板を作ったのは
このパドック羽目板と天然秋田杉の柾目羽目板。
近いうちに桧の広幅(210㎜)のフロアを造ろうと思っています。
因みに写真のパドック、最初は朱色に近い赤から
やがて赤褐色に変わり、いずれはローズウッドの様な深い褐色に変わっていきます。
ご家族と共に深くなっていきます。
欲しいモノが無ければ造ればいい。そんなお話でした。