明日は長岡祭りの前夜祭。
8月1日が本来の長岡祭りの由来「長岡空襲」当日です。
幼い頃家の前に住んでいたおばあちゃんが母に話していたことを横で聞いていました。
「8月1日、長岡空襲時に(信濃川の)東に住んでいて、その時に空襲にあって
子供をおぶって逃げたんだけれど、周りの人から背中の子どもさん亡くなっているよと言われた」と。
お子さんの頭、半分無かったそうです。
幼いボクに「戦争は絶対ダメ」って言われたのがなんだかとても怖かった思い出があります。
そもそも長岡は軍需工場も多く、石油も産出されていたため空襲されたのだとか。
新潟市が空襲されなかったのは京都・広島・新潟・小倉・長崎が原爆投下の候補だったから。
こうしている今もリアルタイムで世界中のどこかで戦争がある。
いったい何のために?その理由がなんであれ子どもたちが死んでいい理由になんてなり得ない。
そんなことを思っている
新潟県長岡市、稲垣建築事務所の稲垣です。
長岡花火にそれほどの思い入れは無いけれど
戦禍で亡くなった方々の御霊が安らかでおられることをお祈りしています。
丸太梁を隣県まで取りに行ってまいりました。
丸太と言っても完全な丸太でもないし、タイコ落しでもない
面(角の樹皮が付いている部分)が付いている面皮梁とでも呼べばいいのでしょうか。
丸太梁2本(12尺・3.636mと18尺・5.454m)を現しにするお宅が有るのです。
丸太がクロスする構造です。
↓この面皮梁を使わせていただくのはこのお宅↓
弊社土場には古い農家さんの小屋を支えた赤松の丸太梁(古材)がある程度ストックして有ります。
その中に18尺(≒6m)の丸太もあったはずだと思い込んでいましたが
数年前に長いのは全部使ってしまっていたらしく
一番長いので17.5尺、、、、5寸(15cm)足りない。。。。
正直、国産赤松は無理でも杉又は米松の丸太ならすぐにでも手に入ると思っていました。
甘かった。。。なかなか見つからない。
伐採したてのズブ生未乾燥の丸太ならいくらでもあるのですが
そんなの使ったら竣工後に割れや捻じれに加えてカビが発生しかねない。
ある程度乾いた丸太がこれほど無い事に途方に暮れていました。
方々にお声かけさせていただき、「あったよ」と小躍りしながら見に行くとちょっと太すぎる。。。
次に見に行ったのは細すぎる。。。
紆余曲折、すったもんだがかなりありまして、ようやく手に入ったわけです。
短辺側は赤松古材を使います。
ウチの大工さん、材料はキレイに納めて当たり前。で育ってきているので
この丸太や古材のシャビ―感、ラスティック感を壊さないよう
加工の際には付きっきりで「それ以上キレイにしちゃダメ!」って止めないといけません(笑)
もう丸太梁の手加工が出来る大工さんなんてほんのひと握りになってしまっているのでしょうね。
*アイキャッチ画像は弊社事務所の丸太梁(材種は杉です)