まだまだ暑い日が続いていますが、確実に日は短くなり秋の気配もチラホラと見えていたりします。
お盆休みはこれといってすることも無く
唯一出掛けたのはお孫ちゃん連れてショッピングセンターに行ったくらい。
お孫ちゃんの小さな手に引っ張られながら歩くのがとても幸せだと感じた
新潟県長岡市、自社大工の居る工務店、稲垣建築事務所の稲垣です。
ショッピングセンターではポケモンの名前を教わりました。
欲しいと言ったピカチューの小さなぬいぐるみだけでなく
ねだられてもいないのに大きなピカチューも買ってしまうじいじ。
良くないよ。ほんと良くないってわかってますけどね。歯止めは効かないですわ(笑)
さて、何度かお話ししている通り数年前までの32年間
建築系資格学校で1級建築士の設計製図試験講座講師をしていました。
カリスマでした(笑) 本当ですってば。そう呼ばれていたんですって!
1級、2級とも一次試験(学科試験)を突破されたであろう受験生の方々はお盆休みどころでは無かったでしょうね。
建築士。“士”と付く資格をまとめて士業(サムライぎょう)と呼ぶことが有ります。
建築士もその一つです。
他には弁護士・ 司法書士・ 税理士・ 行政書士・ 土地家屋調査士・ 社会保険労務士・ 公認会計士
等々、名だたる資格がそれに当たります。
この中に混ざると同じ士業でも建築士の社会的地位の低さが気になる所ではあります。
が、もっと気になるのはメーカーさんやビルダーさんが使う「設計士」という呼称。
設計士と自称するのは良いのだろうか?と、常々思っています。
一般の方も深く気にせず設計士と言う呼称を使われますがそんな肩書本当は存在しません。
設計者または設計の方と呼ぶのが正解であって、“士”を冠する呼称は使うべきでは無いと思っています。
そもそも、1級であろうが2級であろうが、建築士であれば自らを設計士と自称する事はない筈です。
同じ様な思い違いで1級建築士は2級建築士より立場が上。だと勘違いされている方も多くいらっしゃいます。
上も下もありません。2級建築士はその方のお名前で設計可能な建築物用途、構造、階数、面積に
制限があるだけで、余程大きな豪邸でなく、2階建て程度の住宅であれば2級と1級に微塵の差異もありません。
暴論になってしまうかもしれませんが
ボクが過去担当し、めでたく1級建築士になられた方々でも普段携わっていなければ住宅の設計など出来ません。
(↑これは断言しても構いません)
住宅だけではないですよ。
1級建築士であれば超高層建物や劇場や色んなものをその方の名前で設計できる資格をお持ちなだけで
実際に設計できるかどうかは全く次元の違う問題です。(1級建築士の95%が出来ないと思っています)
1級でも2級でも“士”(サムライ)になろうと努力して得た資格なのに
設計士と言う実際にはありもしない呼称でサムライ業を貶めて欲しくないのです。
そういえば資格試験から離れてみて見えたことが色々あります。
今ならスーパーカリスマ講師になれると思っています。(体力的に無理ですが)