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もしかしたらあなたが知らない大事な話②~工事に際する祭事のお話(まつりごと)
COLUMN
2024.08.29

夏生まれなのに夏が嫌い。でも夏の終わりはとっても寂しくなる

新潟県長岡市、「木をデザインする。と言う発想」をコンセプトにする稲垣建築事務所、稲垣です。

 

もしかしたらあなたが知らない大事な話②~まつりごとのお話

工事着工前⇒地鎮祭(じちんさい)※神式の本来の呼び方は「とこしずめのまつり」

上棟時  ⇒上棟祭又は上棟式 ※いわゆる建て前ってヤツです

基本的には全国共通だと思いますが、恐らくこう言った神事は地域性が深くかかわると思われますので

お住まいの地域と違っていたらごめんなさい。

 

〇地鎮祭

神式、仏式あります。神主さんに行なってもらうかお寺の住職さんに行なってもらうかの違いこそあれ

ご自身で手配なさる方は、、、、仏式以外はあまり記憶にありません。

私どもだけでは無いと思うのですが基本的には建築業者側が手配いたします。

【何のために】

基本的にはそ土地を清めるべくお祓いしていただく「まつりごと」です。

住まいを建てる前に、建築工事中の安全、施主様ご家族の家内安全などを祈願する祭事。

【いつ】

建築工事取り掛かりの前(地縄出し程度は作業をする場合もあります)

お祓いですから、その日取りは「六曜」を参考に決定するのが通常です。

大安、友引、先勝の午前中に行うのが良いとされ、仏滅、先負、赤口、は避ける事が多いです。

特に三隣亡(さんりんぼう)は避けた方がよいとされています。

三隣亡にまつりごとをすると向こう三軒両隣を滅ぼすと言う言い習わし(迷信?)が有ります。

皆さんがお忙しい昨今、個人的には仏滅、赤口と三隣亡を避ければ良いのでは?と思っています。

【服装】

平服で構いません。が流石にサンダル履きは神様に失礼かと思います。

因みにお若い方であればご夫婦の御両親も参列される方も多数いらっしゃいます。

【準備するもの】

※私どもでは①②だけをご用意いただき、他は神社さんが御準備いたします。

※テント、椅子は通常は建築業者が準備します。

①初穂料(はつほりょう)/玉串料(たまぐしりょう)とも呼びます

弊社の場合2万円をお願いしています。紅白の水引(印刷で構いません)に施主様のお名前と「初穂料」と書いていただき

上記金額をお入れください。神主様にお渡しするタイミングは地鎮祭が終わった後とさせていただいています。

②清酒

本来は一升瓶2本入りの箱を指定されることが多いかもしれませんが

私どもがお願いしている神社は一升瓶1本でOK、余ったら料理酒にでも使ってくれと言うフランクな神社です(笑)

箱入りにしても1本にしてものし紙に「奉献酒」(ほうけんしゅ)、又は「御神酒」(おみき)と書いて、施主様のお名前をお書きください。

酒屋さんやスーパーのお酒売り場でお願いしても書いてくれるはずです。


③米(白米)を一合程度

一度といで(洗って)乾かしたもの。とされていますが、そこまでされなくても大丈夫かと思います。

④塩

盛り塩だけでなく敷地に撒いたりしますので一握り強をビニール袋に入れて。

⑤お供え物

海の物⇒三種類程度とされていますし、中には親御さんが鯛の尾頭付きを準備していただく事もありますが

スルメ一袋程度でよろしいかと。

山の物⇒野菜と果物で三種類程度を適量。少なすぎてもカッコが付きませんし多すぎても神主様が困ります(笑)

お供え物は基本的には神主様が持ち帰られます。

【作法】

拝礼の前に神主様から榊(さかきの枝)を渡されます。

あなたから見て左に葉っぱ、右に枝の方向で受け取られたら

祭壇に向き直り顔の前で90度回転させ枝が空を向く様にします。

その際に榊の葉っぱ部分を少し額に付けるようにして

更に90度廻したら枝が御神前に向くような方向で祭壇に置きます。(ちょっとややこしいですが簡単です)

その後、拝礼していただきます。

基本的には初詣等の神社お参りと一緒で『2拝2拍手1拝』(拝を礼と言い換える場合もあります)

拝(はい)とは深いお辞儀を

拍手は手を打ち鳴らす 事を指しますので

早い話、・2回深くお辞儀をして・2回拍手をして・最後に1度だけ深いお辞儀をする。

これは恐らく全国共通の作法かと思います。

作法そのものよりも「感謝の心」を以て拝礼する気持ちが大切だと思います。

 

〇上棟式

上棟式をされる方も少なくなりました。

どうしてもやらなければならないものでも無いですし、地鎮祭と違って神主様ではなく

棟梁がにわか神主となりますので厳かさもあまりありません(笑)

【何のために】

基本的には工事の安全と家内安全の為の拝礼です。

【いつ】

当然ながら建築工事の上棟日に行ないます。

上棟日も地鎮祭と同じく、その日取りは「六曜」を参考に決定するのが通常です。

【服装】

平服で構いません。夏であればサンダル履きでもOKです(笑)

が、職人が沢山いるこのタイミングで屋根に上がってみないと、もしかしたら一生自分ちの屋根に上がらないかもしれない

という理由で屋根に上がられたい場合はそれなりのご準備をお願い致します。

ヘルメットはご準備してありますし

職人(我が社の)には「お前が落ちてもお客さんを守れ」と言ってあります(*’ω’*)

【準備するもの】

①清酒

一升瓶1本でOKです。のし紙に「奉献酒」(ほうけんしゅ)とお名前をお書きください。

②米(白米)を一合程度

③塩

盛り塩だけでなく敷地に撒いたりしますので一握り強をビニール袋に入れて。

④お供え物

海の物⇒スルメ一袋程度でよろしいかと。

山の物⇒野菜と果物で三種類程度を適量。少なすぎてもカッコが付きませんし多すぎても棟梁家族が太ります(笑)

お供え物は基本的には棟梁が持ち帰ります。

【作法】

地鎮祭と同じ『2拝2拍手1拝』となります。

 

これこそ地域性が大きくかかわりますが

「餅まき」(地域によっては餅投げと呼ぶところもあります)をされる方もめっきり減りました。

私どもの場合、お餅もお菓子も私どもで準備させていただくので

上棟の記念として餅まきお勧めするのですが、皆さんお忙しくいらっしゃるのでお尻が重い方が多いです。

やってみると「やってよかった」と思っていただけるはずなのですが。。。

 

地鎮祭も上棟式も肩ひじ張らずに、わからないものは建築業者に聞くのが一番です。

 

※次回は

もしかしたらあなたが知らない大事な話③~建て替え工事前後にやっておくことのお話

をしようと思います。