「木をデザインする」という発想をコンセプトに
新潟県長岡市(小千谷市・見附市・三条市)で注文住宅・リフォームをお手伝いしている工務店
稲垣建築事務所の稲垣です。
何度かお伝えしていますが
隠語でNとSと呼ばれる2大建築系資格学校で1級建築士の設計製図講師を32年間させていただきました。
途中、1年だけ2級建築士講師をさせていただいたので講師歴としては33年になります。
↑写真は特注タオルを巻いての講座中。
このタオルは本番でも全員が巻いていきました。
他の受験生に「なんだコイツ等!」と思わせる作戦です(笑)
それだけ続けさせていただいて何が良かったって一番は多くの受講生と出会えたこと。
ほぼ同業の沢山の方々と知り合えたのは代えがたい財産です。
もう一つ、これは講師仲間からも特殊能力と言われ続けましたが
何となく整っていない(美しくない)受講生のプランをその場で合格プランに直せるスキルを身に付けられたこと。
整ってないなぁ・・・と思うプランを数分見ていると
受講生が書いたその図面の上で勝手に部屋が移動し始めるんです(本当に)
黙ってその図面を数分見つめる(当該受講生にとっては地獄の時間)
↓
おもむろに図面にトレペを重ねて、そのプランの骨子(大まかな考え方の軸)は変えずに
↓
赤ペンでトレペの上に元々のプランを“整える”のです。
何にポイントを置いて見ているのか言葉では上手く説明が出来ないのですが
その部屋の使われ方、敷地に対する配置、そして部屋そのものの形や一番大切な動線。
見事に動き出すんです。
たまに言われました。
「オレ(私)のも直してください」
でも、がんばっても直せないものもあるんです。
直せないものは根本的に間違っている。建築として成立していない。
根底から変えてしまったらその人のプランでは無く、
新しいプランを作っている事になりますので意味がないんです。
知らない間に見に付いたスキル。
最近とっても役に立っていると感じます。