住宅に使われる外壁について。(ちょうど黄砂がすごいので)
住宅に使われる外壁として
1・窯業系サイディング(最もポピュラー。〇〇調と呼ばれる殆どがコレですね)
2・金属サイディング(断熱材が裏打ちされていますが殆どのお宅は通気工法採用の仕様だと思われますので断熱材としての機能は果たしません)
3・金属スパンドレル(板金屋さんが成形加工して外壁に張るものです)
4・モルタル又はサイディングに吹付(塗装工事)
5・モルタル又はサイディングに塗り壁(左官工事)
6・モルタル又はサイディングにタイル張り
7・木
この辺でしょうか?他にリフォーム屋さんが宣伝している樹脂サイディングもありますね。(ボクの中では選択肢に無いので割愛)
当社が多く採用しているのは3>2>7>4でしょうか。
よく軒の出が無いと外壁が早く痛むから良くない系の話を耳にしますがホントでしょうか?
ボクは外壁の種類によって軒の出があった方が良い場合と、むしろ無い方が良い場合があると思っています。
1、4~7は間違いなく軒の出があった方が長持ちします。
2と3、つまり金属の場合は軒の出が無い方がむしろ錆びません。
コレ、建築業界の人間でも知らない方多いです。
ご近所でそこそこ年数の経った住宅でも事務所でも工場でも、金属であろうと思わしき外壁の建物をご覧になってください。
軒の出だ有るなら、軒のすぐ下、あるいはポーチ屋根下、庇の下、エアコン室外機のすぐ下、
直接雨が当たりにくい所、少し変色しませんか?年数が経っていれば変色しているはずです。それ、錆です。
全ての外壁に同じことが言えるのですが、
黄砂や大陸から(要らないのに)運ばれてくるPM2.5をはじめ、様々な化学物質
これらは確実に皆さんの家の屋根や外壁に付着します。
付着したそれらは金属を錆びさせます。
だから雨の当たりにくい所が先に変色(錆)していきます。
雨で洗い流した方が金属系の外壁はその美観を長く留めます。これ本当なんです。
(我が社のポーチ廻りも金属ですが1週間も掃除しないとかなり汚れてきます。放置すると錆び始めます)
一概に軒の出が無い家はダメ!って事では無いのです。
ただし、軒の出が無い場合、他に考えなきゃならない事があるので
その部分がキチンと考えられている前提です。