私たちの強み

mystrengths

コンセプト

01 完全自社大工施工

社名から誤解を受けることが少なくありませんが私たちは設計事務所ではありません。
自社に大工を抱える「工務店」です。
設計のみの集団でも、ましてや営業集団でもない常に自社職人と共にする工務店です。
住まいにはそのお宅特有の「空気」があると思っています。
玄関に一歩足を踏み入れた瞬間に伝わる空気。
その空気はそこに住まうご家族の想いの他に私たち住まいの造り手、特に実際に住まいを造り出す大工さんの「意思」のようなものも含まれていると感じています。
だからこそ、デザインだけでなく、大工までも自社で造り上げなければならない。
設計と施工が同じ意思を持って初めて「凛とした」空気感が生まれると信じています。
ボクは自社大工さんのいない会社は工務店ではないと思っています。
けれど家造りのすべてを私たちだけで出来るわけではありません。
鉄筋は鉄筋屋さんへ。 電気は電気屋さんへ。 板金は板金屋さんへ。
それぞれのプロにお願いしますが、現場の主役は大工さん。
主役まで他人に任せるつもりはありません。
お客様の笑顔造り=家造り。だとするならば、責任をもってお手伝いするには現場での主役は絶対に自社大工であるべきだと思っています。
自社に大工がいること。それは次のコダワリ、またその次のコダワリにも繋がります。

02 建てた後のお付き合い

夢を描き、それをカタチにした家でも、そこに人が暮らせばそれは「日常」という名前に変わります。住まいは生き物。
ヘソを曲げることもあれば、調子が悪くなることもあります。
そこからが私たちを選んでいただいたご恩返しです。
設計から施工まで全てを自社で行うフットワークは、お客様からお預かりした「笑顔の入れ物」が完成した後にこそ発揮されます。
当たり前ですが、お客様のお住まいはお客様の大切な財産。
で、あると同時にお手伝いさせていただいた私たち稲垣建築事務所のものでもあるという想いを常に抱いて、お住まいが完成後にこそ、ご家族の安心とご満足をお届けすべく私たちはお客様の家を守る「家守り」として付かず離れず、ずっと寄り添います。
「御社の一番の売りは何ですか?」と問われたら迷わず「メンテナンスです。」そう答えます。
建てたらそれで終わるようなお付き合いをするつもりはございません。けれど、全ての不具合が瞬時に解決できるわけではありません。
特に給湯器を代表とする機械モノは私たちだけでの対処には限界があります。そこは容認していただきたいところですが、私たちのマンパワーでできる対処はお待たせしません。

03 「木をデザインする」という発想

私たちがお手伝いする住まいには無垢の木が多用されます。
床や壁、天井。そして各造作家具に至るまで。
伐採されたばかりの木は建築には使えません。
その理由は「含水率」。
伐採直後の木の含水率は時に100%を越えます。
この水分が抜けていく(乾燥していく)過程で木は収縮したり変形します。
含水率を15%前後まで下げて初めてお住まいに使えるようになります。
その状態になるまで自然乾燥だとおおよそ5年〜10年。
今の時代、商売的に在庫は悪とされていますが、私たちは「ホンモノ」をお届けするために自社で自然乾燥期間も設けています。
本来、自然からの頂き物であるはずのホンモノの無垢の木。
それをデザインするということ自体がおこがましい事なのかもしれません。
無垢の木は未来永劫同じ形でいる保証もありません。
時には反ったり、捻じれたりすることもあります。
それは欠点ではなくその木の個性です。生まれ持った色や硬さや温感。
そんな木々の個性を際立たせ、木質感を足すのか引くのか。
自然のモノに失礼のないよう、敬意を払いつつデザインすること。
私たちにはそれを可能とするデザイン力があります。
私たちにはそれを可能とする木への知識が蓄積されています。
私たちには木々を扱うことに長けている職人がいます。

04 創業60年を超える生業

長岡市内の大工を抱える工務店で創業60年を超える会社は数多くはないはずです。
地域の皆様から支えていただき、応援していただけたからこその賜物。
先代は根っからの大工棟梁。幼い頃は怖くて仕方なかったです。
きっと常に頭の中にはお客様のお住まい、現場のことがあったのだと、今はわかります。
今までもこれからも、地域の皆様に支えていただけるに足る工務店でありたいと思います。

05 一級建築士を生み出し続けた設計思想と設計力

30年以上、一級建築士の資格学校で講師のお手伝いをしてきました。
その間、450名以上の一級建築士取得のお手伝いをしてまいりました。
建築常識、プラン、構造、設備、そして様々な法律。
それらをまとめ上げないと建築として、住まいとして、成立しません。
その力を育成するお手伝いをしてきたことは、私個人にとっても大きな学びとなっています。