新潟県長岡市、コロナ前はアスリートでもないのに体脂肪率8%を維持していたのに
持病(難病指定)が発症してからなんでも食べてしまうようになり
着々とまん丸くなりつつある稲垣建築事務所、稲垣です。
前回まで、雪国では積雪を考慮した耐雪性能を考えないといけないのでないか?
と言うお話をさせていただきました。
昨日、建築業界内のある職種の社長と話す機会があり「制振装置」について聞かれました。
やはり誤解されているようです。
住まいを地震から守るには
免震・制震・耐震
とあるので、それぞれ別のものだと考えてしまわれがちですが
制震=揺れない。訳では無いです。
本当に揺れを極限まで無くしたいのであれば制震ではなく「免震」。
住宅用の免振装置もありますがとても高価です。
免震が高価なので、揺れを軽減する事が期待できる「制震」と言う選択になるのですが
制振装置を付けたからと言って、揺れない訳ではないのです。
そもそも、制振装置はその建物にある程度の耐震性能が担保されていると言う事が前提にあります。
震度2や3で制振装置がいきなり働くわけではなく、建物がある程度変形して初めて制震機能が発揮されるわけです。
ですので制振装置を取り付けるからと言って耐震性を考慮しないわけにはいきません。
制震の手前に耐震はあるのです。
弊社は割と以前から制振装置をご提案させていただいていました。
どうでしょう?最初に取り付けたお宅から20年弱は経とうとしています。
その時から比べても現在は様々な制振装置があります。
熊本地震の直後、建築業界でも権威のあった住宅業界雑誌の記事内で
熊本地震被災地の住宅が、ある制振装置を取り付けていたらグラス一つ倒れなかった。
と言う記事の後にその制振装置の広告が載っていました。
今から考えたらとても上手な宣伝手法だったのかもしれません。
実際、その制振装置はそれ以降かなり売れているみたいなので。。。
もちろんその装置は素晴らしい製品なのだと思いますが、
その製品だけでなく、優れた製品は他にも沢山あります。
採用を考えられる方は建築屋さんとよくご相談下さい。
そもそも必要なのか否かを含めて。
2枚の写真は以前のモデルハウスです。
制振装置をご覧になるる様にしておりました。