「木をデザインする」という発想をコンセプトに
新潟県長岡市(小千谷市・見附市・三条市)で注文住宅・リフォームをお手伝いしている工務店
稲垣建築事務所の稲垣です。
ここへ来て再び周りに流行り病の罹患者が増えて参りました。
明日から今シーズン最強&最長の猛烈寒波に襲われるそうですが
もう雪は終わったつもりでいるので雪が欲しい所にだけ降ってください。
ギリギリ降雪前に2階を全て取っ払って平屋にし(減築)、かつ1階もフルリノベーションしている現場。
築約40年のお宅。
その当時の木造住宅には珍しく構造図も全て揃っていて
既存部分の天井点検口から見える範囲でも構造図通りに組まれていました。
なので、構造は図面通りになっていると言う前提。
ネガティブ方向の予想ではどこかに蟻害(白蟻)はあるだろうと言う事くらいでした。
ところがどっこい、、、、、
蟻害は全くない代わりに
確認できなかった部分で
有るはずの柱が無い。無いはずの柱がある。
梁の掛け方も構造図と違う。。。
今までの2階床梁(減築後の小屋梁)が通り長さ4.5間(8.181m)の間で外側に(横方向に)約36㎜張らんでる。。。
ついでに上にも30㎜くらい張っている。レベル(水平)を取るのも一苦労でした。
地震に耐えるための筋交いはどう見ても足らなかったり(図面通りに入っていなかった)
いつも感じている事ですが
リノベーションやリフォームは予測しない事(悪い方に)の連続です。
大ベテランの大工さんに意見を聞くと的確に対処法を提案してくれる。
その度に膝を打って、経験則からくる対処法を知っているって超貴重だと改めて感じました。
予期せぬことが多すぎてなかなか予定通りには進まなかったけれど
ここへ来てようやく、いつもの調子に戻れそうな段階まで参りました。
昨日(何もすることない日曜日)このお宅に使う造作材を出していました。
材種選択はお任せいただけたので仕上がりを考えながら、暮らし振りを考えながらの材料出し。
基本的には桧。の柾。とても上品な仕上がりになります。
玄関のベンチ兼カウンターは逆に杉の仕上り80㎜程度で浮造り仕上げを施した無骨な無垢感を出しています。
もう少し進んだらお見せできると思います。
リノベーションは考えて考えて考え抜いても予期せぬことが起こります。
でもその分、苦労したら苦労した分、心地よい住まいに近づいていきます。
それもこれも、
弊社の誇る経験値高めの大工さん方がいるからです。
リノベーションは新築よりずっと難しい。でも楽しい。