「木をデザインする」をコンセプトに新潟県長岡市を中心とした中越地域を主に
注文住宅・リノベーションからプチリフォームまでお手伝いしている
稲垣建築事務所の稲垣です。
ある企業様から倉庫の建て替え相談を受けました。
その企業様の現在の倉庫は賃貸。
家主さんが土地建物のご売却をしたいとのことで
土地を買い求められ、倉庫の建て替えを希望されています。
現在の倉庫は鉄骨造に木造が増築された(恐らく違法?)建物ですが
木造平屋の倉庫(一部作業スペース)への建て替え案件です。
店舗や事務所、倉庫、作業場、工場を木造で建てるメリット。
・資材高騰の中でも鉄骨造や他構造より安価で建築可能
・固定資産税の減額
・減価償却期間の短縮(鉄骨造34年・木造22年)→節税効果
・短工期
・“木”という自然素材を用いることによる企業イメージの向上
などが直ぐに浮かびますが、恐らく木造と聞くとご不安もあるのでは?
・耐震性は大丈夫?
⇒許容応力度計算により鉄骨造並みの耐震性能の保持は可能
・多雪地域の当地では雪下ろしが必要なのでは?
⇒通常多くの鉄骨造でも積雪荷重(積雪深度)は200~250cm
このくらいなら木造でも問題なく実現できますし、
私どもでは積雪200~250㎝時の耐震性能を気にしますので冬季の地震も無問題です。
・木造はメンテナンス費用が嵩むのでは?
⇒メンテナンス費用は木造も鉄骨造も変わりません。
・木造は鉄骨造より断熱性能が心配
⇒これは全くの誤解です。断熱・気密性能は木造の方がコストバランス良く高めることが出来ます。
もちろん、用途や規模に応じて建築基準法で準耐火建築物としなければならない場合も想定できますが
木造でも準耐火建築物とするのは可能ですし
その場合価格的には鉄骨造並みとなったとしても、
価格以外の木造メリットは残ります。
首都圏では18階建て高さ80m超の木造テナントビルが間も無く着工されるそうです。
木造=地震に弱い
木造=耐久性が無い
木造=住宅以外には向かない構造
と、言うイメージは遠い過去のモノ。
木造で快適なビジネス空間をより安価に建てられませんか?
打合せテーブル、応接テーブルを
木を選んで特別に設えたら唯一無二でとてもカッコいいと思います。