2024.07.11
太陽光発電
駐車スペースが無い。
これから始まる現場の前面道路は4mと狭く、
車両を停めておける場所すらない為、
ご近所のゴルフスクールさんにお願いに上がったところ、
従業員さん用の駐車スペースを使ってもいいよと快諾していただいた会社さんがあります。
そのスペースは砂利が敷いてはあるものの廻りは雑草が伸び放題だった為、
快諾いただいたお礼を兼ねて草刈りしました。
3人掛かりで丸一日。現場から引っこ抜く大工さんの手は最小限にする為にボクも出ましたよ。
で、腰とモモ裏がとても痛い、特に大殿筋がヒクヒクしている
新潟県長岡市、自社大工の居る工務店、稲垣建築事務所の稲垣です。
こう言った肉体作業自体は嫌いではないのですが、生憎の雨の中
雨ガッパ着ての作業はとても蒸し暑く、初めて自らの身体から発せられる生乾き臭を感じました(笑)
先程、太陽光パネルの業者さん?が来社され少しだけお話ししたのですが(立ち話)
こうも話がかみ合わないと申しますか、売込み圧が強いと申しますか、
途中で話を中断し、お帰り頂きました。
太陽光発電。
“今のところ”反対派です。
あ、メガソーラーに関しては大反対派です。
木々を伐採して、山を削り、山の下に住まわれる方々の土砂災害のリスクを増やして
何がクリーンエネルギーだって思っています。
ここではあくまでも戸建て住宅に搭載する太陽光発電に限ったお話だとお考え下さい。
反対の理由は様々あるのですが
・パネル自体、その殆どが中国製。
(確か国産パネルは京セラのみだった記憶があります。 違っていたらごめんなさい。)
で、中国製が悪と言うよりもその多くが新疆ウイグル自治区での生産だとか。
日本より人権問題に声高な欧米各国が言っているので、ある程度の信ぴょう性はありそうですし
「屋根の上のジェノサイド」と言う言葉すらあることから一定の信頼がおける情報かも、、、、。
まあ、これはその真偽が定かではないうわさ話程度だと思ってはいますケド。
・数年前西日本で起きた水害の際にも新聞記事になっていましたが
被災した建物でも発電をし続けるため、火災や感電のリスクがある。
あまりアブノーマルな事まで考えすぎると何にもできなくなるのは承知していますが
東京都が太陽光発電を一戸建て住宅にも半強制的に搭載させようとしています。
いつ来てもおかしくないと言われている首都直下地震の際、パネルを起源とした
火災なども心配されていますね。
・原発と同じ構図。
あくまでも「数年前までは」太陽光パネルには原発と同じ匂いを感じていました。
ボクは原発再稼働自体には反対ではないのですが、そのもっと手前の話で
ごみ処理施設の無いゴミを造り続ける感覚そのものが理解不能なのです。
それを、ボク等の孫、ひ孫、玄孫の時代に先送りしているだけでしょ。
自分たちの時代だけは良くてもその後は?って思います。
一昔前まで埋め立て処分するしかなかった寿命を迎えたパネルは
どうやらリサイクルがどうやら可能になったらしいのですが
でもねエ、リサイクル可能業者が少なすぎてそのコストは?運賃は?とは思います。
・パネルの重さ
太陽光パネルの重さは1㎡辺り11〜18kgくらいで
一般的な大きさの一戸建て住宅で総重量(中間値で)350kg程度です。
パネルのセールストークで「瓦屋根より軽いです」と言うのをよく耳にしますが
まあ、そりゃそうでしょう。雪の重さからしたら屁みたいなものです。
なので重さは全く気になりません。
・経済的メリット
売電によってイニシャルコストを取り戻すのはこれから先難しいのでは?と思っています。
ボクは太陽光発電を選択されるのであれば、経済的メリットなんて関係なく
あくまでも再エネを自家消費しているだけ、そして(現在の日本においては)
我が家の電力は化石燃料を使っていないと言う崇高な志の元でされるべきと感じています。
・雪問題
反対派である最も大きな理由はココです。
積雪2mにも耐えられるパネルが存在していることは昔から知っています。
でも、ボクの知識の中にはパネル自体に雪止め機能があるモノは無い。
とするなら、雪止めはパネルの下方で建築側で取付になります。
当然、パネルの長さ(勾配方向の)にもよりますが
雪止め金具が一点集中の雪の荷重に耐えられるとは考えていません。
ボクの想像(妄想?)通り、パネル下部に取り付けた雪止め金具が
一点集中の荷重に耐えきれなくなった時、その雪は文字通り雪崩となって
道路又は隣家、良くても自家の庭先に落下します。
下手すれば(下手をしなくても)人が亡くなります。
以前どこかで書いた記憶がありますが実体験があります。
弊社が建て替えのお客様用に所有しているアパートがあります。
そのお隣のお宅がオーナーチェンジの際、某リフォーム屋さんでリフォーム工事したのですが
屋根の雪止めのピッチが荒かった(大まか過ぎた)為、
その年の冬、それほどビックリするほどの大雪の年ではなかったにも関わらず
雪止め金具が外れ(もしかしたら壊れて)弊社所有の建て替えのお客様用の部屋の窓を
雪が突き破り、室内は完全に雪の山になっていました。
幸いにしてその時点で仮住まいをされておられるお客様は無かった為人的被害は無かったのですが
台所とリビングの窓は完全に壊れ、そこに人がいたら間違いなく大事になっていたのは明白です。
まあ、スマートハウスとか
耳障りはいいし売りにもなるのは承知の上ですが
考えられるリスクと等価交換には出来ないです。(要は小心者なんです)
日本が今のところ開発競争の先頭を行く
軽くて柔軟、形状もフレキシブルに加工でき、その上安価な
ペロブスカイト太陽電池が太陽光発電の主流となる日が来れば
いきなり太陽光発電推進派に豹変するかもです(笑)
↑太陽光発電とは無関係です。陽当りが良くて気持ち良さそうなのでついつい。。。