2025.05.16
フローリングの経年変化
「木をデザインする」という発想をコンセプトに
新潟県長岡市(小千谷市・見附市・三条市)で注文住宅・リフォームをお手伝いしている工務店
稲垣建築事務所の稲垣です。
事務所打合せ室の床には出来るだけ広い面積でご覧いただける様に
10数種類の無垢フローリングが一畳ほどの面積で張ってあります。
この状態にして約10年。
シート張りのフローリングでは無く無垢ですから
当然紫外線による経年変化で色が変わっていきます。
基本的に全ての樹種は元々の色より若干濃く深い色合いに変化するのですが
例外はこの床
ブラックウォールナット
節があるグレードなので最上級品ではないのですが
写真右4枚が10年の経年変化後。(オイル塗装)
写真左3枚がサンダー掛けして本来の色に戻した部分。(無塗装)
ブラックウォールナットを張ったこの部分は一番窓側(南)で
陽当りもいい所なのですが
皆さんが思われているブラックウォールナットのイメージとは違うくないですか?
もっと黒いイメージですよね?
多くの樹種の中でもブラックウォールナットは経年変化によって色が薄くなります。(右側の様に)
では0.数ミリ削っても本来の黒っぽい色では無く薄いままなのは何故?
経験則による推論でしかないのですが
人工乾燥掛けているブラックウォールナットは材の内部まで色が抜けてしまう。。。。。様な気がします。
今は削っただけの無塗装状態ですが
オイルを塗れば多少は濡れ色になって濃い色に変わるはずです。
そんなこんなで10種類のフローリングの半分だけサンダー掛けしました。
新品状態と10年の時間を経過した後の状態を見比べられます。
個人的には10年経過後の方が好きだったりまします。
パープルハートの黒褐色に変化した色も
ムラサキ芋カラーに戻ってます。
無垢フローリングの経年変化。
ご覧になりに来てください。