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省令準耐火
COLUMN
2023.03.20

稲垣建築事務所、稲垣です。

ボク、32年間の長きにわたってNとSと言う隠語で呼ばれる一級建築士資格学校で非常勤講師をしておりました。

そこで出会った仲間の講師がコロナも心配しすぎなくて良くなったという事で長岡に遊びに来てくれて、様々な事を話す時間をいただきました。

基本的に「建築」と言う大枠では同業者ですので勉強させてもらえることも多かったのですが、、、

火災保険代が約半額となる木造住宅の“省令準耐火構造”の話となり、意見が完全に一致しました。

『真面目に全てを満たしている省令準耐火はとても少ない。』➡これが一致した見解です。

そもそも省令準耐火は建築士のハンコがあればそれでよくて、審査や検査などが無いおかしな制度です。

ボク自身は直接存じ上げませんが、お願いしてお金を払えば図面も見ず、現場も確認せずハンコを押してくれる設計事務所も存在しているという事です。

例えば省令準耐火構造の家が火事で全焼してしまったとして、全焼と言えど省令準耐火である、又は省令準耐火構造では無い、と言う痕跡は残るわけで、

事後に省令準耐火構造では無かったという事が判明したら保険料はいただけるのでしょうか?

(全焼していたとしてもプロが見たら一発で判明します)

いずれにしても危ない橋を渡るのはやめておいた方がいいのに。と思います。

クライアントさんからしてみたらその橋が危ない橋かどうかもわからないのにね。

耐震偽装問題で地に落ちた一級建築士の地位を再び貶める事にならなきゃいいけど。